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[2009.7.23 11:07]

ヘッドフォンアンプP-1u発表

先週の金曜日、ヘッドフォンアンプP-1のフルモデルチェンジである、P-1uを発表いたしました。

p1u

・ヘッドフォンアンプP-1uリリース情報
http://www.luxman.co.jp/presspro/p1u.html

前身モデルであるP-1は2002年秋の発売ですから、約7年ぶりのモデルチェンジということになりますが、録音スタジオやヘッドフォン売り場での試聴機材、高音質ヘッドフォンの評価をする様々な場面でリファレンスとして選んでいただいてきたモデルだからこそ、製品のプロフィールを大きく変える変更がなかなかできなかった、というのがロングランモデルになった理由の一つです。

しかしこの度P-1uとなった新たなリファレンスは、ラックスマン7年間のアンプ回路技術の進化を一気に投入した贅沢なモデルとなって帰ってまいりました。

ここでは特に音質向上に大きく寄与した新たなODNF回路について少しご紹介したいと思います。

p1u_amp
P-1uの心臓部であるODNF3.0A回路部とプッシュプル構成のファイナルTR

言わずもがなヘッドフォンアンプは究極のニアフィールド(ダイレクト)リスニングに使用されるコンポーネントであるため、左右のセパレーション性能やS/N、歪など、いわゆる静特性の良し悪しが一聴して判りやすく、逆に言えばユーザーも音楽のヒダの一枚一枚を念入りに聴き込む、という気合の入った試聴スタイルが一般的です。

初代P-1は、当時新開発されてまもなかったODNF回路を搭載したことでも非常に話題になりましたが、ここでODNFの長所を簡単にまとめておきますと、
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ハイファイアンプでは特性を改善するために、出力の一部を入力側に戻す(フィードバックする)仕組みを持たせますが、ODNFはこのフィードバックを出力の歪成分だけに限定することで、その仕組みが持つ、初期反応の遅れや帯域による音色の不統一感などの短所を一蹴してしまうものです。歪以外の音声信号にはフィードバックがかからないため、音楽の立ち上がりの遅れが無く、低音域から高音域までタイミングと音質が揃ったスムーズな出音が特徴です。
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フルモデルチェンジしたP-1uでは、このODNF回路の最新バージョンであるODNF3.0Aを搭載しています。3.0では出力信号から歪成分を検出するディファレンシャルアンプの入力段をパラレル化することで、検出の精度と刻一刻と変化する音楽信号にリアルタイムに追従するダイナミックな性能を大きく向上させています。もちろんバージョン末尾のAは、定格出力までの全領域が純A級増幅であることを示しています。

カタログスペックの数値はもうあまり向上していかないのが、ここ最近のオーディオ製品の常ですが、今回はぜひ前モデルP-1と静特性を比べてみてください。周波数特性・S/N比・高調波歪率の3要素で大きな改善が見て取れるはずです。

音楽ソースに収められた微細でデリケートな演奏表現を、とことん感じ入りたいダイレクトリスニングの世界だからこそ、P-1uのクオリティが生かされるはずです。今回ご紹介したポイント以外にもP-1からの変更点は豊富にありますが、また別の機会に詳しくご紹介したいと思います。

投稿者 luxman |製品情報

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