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ブログ@ラックスマン

[2007.1.16 15:01]

吉田恭子さんを迎えて(後編)

・・・前編より続く
ヴァイオリンの音色
それ自体にこだわり続ける

 最後にはラックスマンの持つ最高の音を体験していただこうと、80周年記念モデルとして作り上げたフラッグシップのセパレートアンプ、C-1000f+B-1000fを聴いた。
「素晴らしい音ですね。実際にホールにいてもこういう音では聴けませんよ。オーケストラはまるで客席で聴いているような音だと思いますが、ソロ・ヴァイオリンはもっと埋もれてしまいます。この時の録音では私の直前にもマイクが立っていましたので、このヴァイオリンの音は私がいつも弾きながら聴いている音です。普通では誰も聴けない音が、こういう風に聴けてしまうということに、驚きました。」
 吉田さんはヴァイオリンの音について、「演奏とか技術という前に、音そのもので人を感動させられる楽器」だと言い、音色を特に大切に考えているという。例えば、弦もヴァイオリンの音色を決めるのに大切な要素だが、100年くらい前と同じ製法のガット弦を使う。現在、ガット弦というと羊の腸に針金を巻いたものを言うが、吉田さんの使っているのは針金のない羊の腸だけの弦。「気候の変化に敏感で、メインテナンスも面倒なのですが、それでしか出ない音があるのです」と話す。
「ヴィルトゥオーソと呼ばれる時代には、ヴァイオリンの音色にも自分の声のような個性がありました。私もそういう『音色の個性』を大切に心がけています。同時に、ここにあるようなオーディオで当時の録音を再生するとヴィルトゥオーソの音がまた蘇るわけですから、目指しているのは同じものなのかもしれませんね。」
recogei_200611b.jpg
ヴァイオリンが作られた当時の弾き方に近づけるため、現在は誰もが使っている「肩当て」を使わないことを説明する吉田さん
究極の“ワンボディセパレート”
・ラックスマン L-509u ¥682,500
http://www.luxman.co.jp/product/ia_l-509u.html
 プリメインアンプという既成概念にとらわれることなく内部構造を見直し、セパレートアンプの性能をワンボディに収めることで使いやすさ、信号経路短縮による音質アップを成し遂げたまさに「究極の(Ultimate)」プリ・メインアンプ。ODNF回路バージョン2.2や、高級プリアンプで採用されてきた高精度のアルティメイト・ボリュームなどラックスマンの持つ音質向上技術が惜しみなく注ぎ込まれている。
●定格出力:120W+120W(8Ω)、240W+240W(4Ω) ●全高調波歪率:0.03%以下(8Ω、20~20KHz) ●入力端子(アンバランス):フォノ1(MM/MC)、ライン4、REC1 ●入力端子(バランス):ライン2 ●スピーカー端子:2組 ●リモコン:なし ●大きさ:467W×179H×428Dmm ●重さ:27.5kg
純A級プリメインアンプ
・ラックスマン L-550A ¥294,000
http://www.luxman.co.jp/product/ia_l-550a.html
 通常のB級動作のように波形の上半分と下半分を分けて増幅せず、それぞれのトランジスターが完全な波形増幅を行なうことにより波形の接続点でのゼロクロス歪が発生しない純A級回路を搭載し、滑らかな再生音を実現。さらに歪成分のみフィードバックをかけるODNF回路(バージョン2.2A)や音質を磨き上げたカスタムパーツもふんだんに採用されている。
●定格出力:20W+20W(8Ω)、40W+40W(4Ω) ●全高調波歪率:0.03%以下(8Ω、20~20KHz) ●入力端子(アンバランス):フォノ1(MM/MC)、ライン4、REC2 ●入力端子(バランス):ライン2 ●スピーカー端子:2組 ●リモコン:あり ●大きさ:467W×179H×437Dmm ●重さ:22.0kg
【試聴ディスク】
・祈り~Preghiera
disco_wpcs11960.jpg
〔ラフマニノフ:祈り、サラサーテ:ハバネラ ~「スペイン舞曲集」から、グルック:精霊の踊り(メロディー)~歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」から、ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品、R.シュトラウス:ワルツ ~歌劇「ばらの騎士」から、サラサーテ:アンダルシアのロマンス ~スペイン舞曲集から、フォーレ:ロマンス、イザイ:子供の夢〕
吉田恭子(vn)白石光隆(p)
[WJ WPCS11960]

・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調、他
disco_wpcs11405.jpg
吉田恭子(vn)金聖響指揮オーケストラ・アンサンブル金沢
[WJ WPCS11405]

【プロフィール】
吉田恭子 よしだ・きょうこ
ヴァイオリニスト
 桐朋学園大学音楽学部を卒業後、文化庁芸術家海外派遣研修生として、英国ギルドホール音楽院、さらに米国マンハッタン音楽院へ留学。巨匠アーロン・ロザンドに師事。世界各国の音楽祭に参加。ニューヨークを拠点に多岐にわたる演奏活動を行い、数々の賞を受賞。これまでにアーロン・ロザンド、アイザック・マルキン、江藤俊哉、滝沢達也各氏に師事。2001年、2枚同時リリースによるCDデビュー。また2002年には『メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲&ツィゴイネルワイゼン』、2004年には『ノスタルジア』を発表。2003年から、地域社会の活性化と福祉の精神を目的に、全国の小中学生等をクラシックの世界へ道案内する巡回教育プログラム《ふれあいコンサート》シリーズを三井広報委員会(三井系企業26社)と共にスタートさせた。
【演奏会スケジュール】
■1月10日(火) ふれあいコンサート [共演]白石光隆(ピアノ)、林一公(vc) [会場]宇都宮市文化会館
■1月24日(水) 九電 文化の森コンサート[曲目]メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 [共演]山下一史指揮九州交響楽団 [会場]行橋市民会館
■2月12日(月・祝) 「日本一短い手紙」 [共演]白石光隆(p)、頼近美津子(語り) [会場] 美濃加茂市文化会館
■2月23日(金) ふれあいコンサート [共演]白石光隆(ピアノ)、渡部玄一(vc)〈以下、同じ〉 [会場]おきえらぶ文化ホール
■2月24日(土) ふれあいコンサート [会場]和泊町町民ホール
■3月5日(月) 「オードリー・ヘップバーンの思い出」 [曲目]ムーンリバー/祈り/愛の喜び/オードリー・ヘップバーン映画音楽メドレー/ツィゴイネルワイゼン/他
[共演]白石光隆(ピアノ)、頼近美津子(語り) [会場]水戸芸術館コンサートホールATM
■3月17日(土) ふれあいコンサート[会場]軽井沢大賀ホール
■3月22日(木) ふれあいコンサート[会場]浜離宮朝日ホール
■5月13日(日) 「いわさきちひろの世界」 [共演]白石光隆(p)[会場]彩の国さいたま芸術劇場
【吉田恭子さんホームページ】
http://www.kyokoyoshida.com/
※ 当日の取材の様子は吉田恭子さんの写真日記ページ(11/27分)にも掲載されています!
http://www.kyokoyoshida.com/kyoko/

投稿者 luxman |取材ニュース

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