[2006.8.16 11:56]
懐かしアイテムの発掘シリーズです。
今回は、1978年にカセットデッキK12と同時に発売された、なかなか珍しいカセットテープXM-Ⅱをご紹介します。
貴重な未開封(!)のLUXMAN Super Fidelity Casette Tape XM-II
後年、カセットテープをオープンリールデッキのように引き出すオメガローディング機構にもチャンレンジするラックスがリリースした初のカセットデッキK12と、やはり普通のカセットテープではなかった(?)XM-Ⅱは、組み合わせることでの合体技も持った、ある意味ラックスマンらしい製品群でした。
封を開けてしまいました…。
一見普通のハイポジ(クローム)テープに見えますが…
詳細な説明書はこちら(pdf)です。
実はかなりマニア向けのうれしい機構が隠されています。
詳しいカセットテープの説明は上記リンクの説明書をご覧いただきたいと思いますが、なんとテープ側でアジマス調整を行なってしまえるのです。
当時デッキ側でのアジマス調整は可能となっている機種もありましたが、まさかハードとソフト両面での合わせ込みができるのはこれだけではないでしょうか?
テープガイド部の白いプラスチックがアジマス調整用ネジ
ちなみにこのテープ、一番端に取り付けられたミラー付きローラーの回転を、デッキが読み取るという機構により、正確な経過時間が表示されるという凝った仕組みも用意されていました。
とにかく、いじる部分の多かった(録再)アナログオーディオの楽しみが思い出されますね。
投稿者 luxman |インフォメーション
[2006.8.14 16:23]
更新をしばらくサボっていました歴史年表「ラックスマンのあゆみ」の1987年以降から現在までをようやく更新することができました。
・ラックスマンのあゆみ
http://www.luxman.co.jp/company/history.html
CDM-3メカ搭載のD-500X’s
追加したのは1987年のD-500X’sから、昨年~今年で完成したC-1000f、B-1000fシステムまでの8年度12機種分となっています。
投稿者 luxman |インフォメーション
[2006.8.1 17:06]
以前より、多くのお客様からご要望をいただいておりました、「よくある質問(FAQ)」ページを公開開始いたしました。
・ラックスマンのオーディオ製品に関する質問と回答を掲載した「よくある質問」ページ
http://www.luxman.co.jp/cgi-bin/faqbox/index.cgi
アクセスしていただきますと、まずページ上部には最近最もよく検索された質問がTOP10形式で表示されています。
その中にご自分の調べたい内容が無い場合は、ページ下部の検索フォームをご利用ください。
製品のジャンルや質問の種類、キーワード(自由文字)を記入の上、一番下の検索ボタンを押すことで、お探しの内容が見つかるかもしれません。
現在はまだ、それほど多くのご質問に答えられるだけのデータを揃えきれておりませんが、毎日コツコツと入力していく予定ですので、ぜひご活用いただきたいと思います。また、「この質問を掲載してくれ」というようなご要望もありましたら、インフォメーション宛にメールをお送りください。
投稿者 luxman |インフォメーション
[2006.7.26 16:15]
ラックスマン(ラックス)といえば真空管!というイメージをお持ちのお客様は多くいらっしゃると思います。もちろん現在のラインアップは真空管アンプだけを据えたものではありませんが、それでも中堅以上のオーディオメーカーでこのジャンルをコンスタントにリリースしているのは今ではラックスマンぐらいになってしまいました。
そんな中、団塊の世代の方々と現在のオーディオ業界の接点を、「昔懐かしい真空管アンプへの回帰」というキーワードで注目している人たちがいるようです。そしてその結果、ここ1ヶ月で業界外からの真空管パワーアンプ(MQ-88)のオファーが相次いでいます。
真空管パワーアンプMQ-88
・朝日新聞日曜版「Be」での特集記事
・日経マネー9月号のコラム記事
・某大手メーカーのTV CMへの美術品採用
上記のCMではMQ-88の他、31年前(1975年)にヒットしたアナログプレーヤーPD-121も登場予定です。まだどんな扱われ方なのか判っていませんが、乞うご期待です。
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ホームページのアクセス解析をしてみると、確かに「真空管」というような検索キーでここにたどり着いているケースが見られます。実はその点については地道なSEO対策の成果だったりもするのですが、それでも懐古主義的な世間のムードだけというわけではなく、実際に長年勤めた会社を退職され、ようやく自分の自由になる時間ができたある程度裕福な方々が、過去の一時期に没頭したオーディオという趣味を思い出し、もう一度今のオーディオ製品に目を向け始めている、というような現象がおき始めているのも事実です。
ラックスマンも今より更に真空管に注力していく必要があるかもしれませんね。
投稿者 luxman |取材ニュース
[2006.7.21 10:13]
先週末に開催されました岡山と広島での試聴会報告をさせていただきます。
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まず、土曜日は岡山のAC2でL-590A試聴会を行なってきました。
スピーカーにはTANNOYのタンベリーやJBLのS143などの候補が挙がっていましたが、最終的には他所でも評判の高かったB&W802Dとの組み合わせになりました。
「鳴らしやすくなった…いやいや、なかなか難しい」などと、いろいろと評判のあるDシリーズですが、ラックスマン試聴室でも鳴らし慣れているせいか、L-590AのA級らしい、音の厚みや独特の艶がキレイに出てくれていたと思います。
当日の様子はAC2さんのホームページでも紹介していただいています。
・AC2イベント詳細
http://www.ac2.jp/eventlog.html#060715
試聴会の後には、社長さんが各種実験で使われているという秘密の部屋(建物?)も見せていただき、そのあらゆる意味での豪華さに圧倒されてしまった担当でした。ディテールについてはAC2さんのホームページに掲載されている写真をご参照いただきたいと思います。
・AC2 クラブハウス
http://www.ac2.jp/ch/chn.html
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そして、日曜日はベスト電器広島本店でのC-1000f、B-1000f試聴会です。
システムはエソテリックのP-03、D-03をソースに、出口はアバンギャルドです。
100dBを超える高能率スピーカーとの組み合わせで、情報量豊かなC-1000fの実力がより引き出された結果となりました。
専門店さんと違い、一般の方の来場が多かった試聴会でしたが、やはり過去にオーディオに触れられていた方々が、感慨深そうに聴いていらっしゃったのが印象的でした。皆さん純粋にC-1000f、B-1000fの音に感動してお帰りになりました。
投稿者 luxman |イベントレポート
[2006.7.10 18:52]
約30年前の懐かしい写真が出てきましたので、紹介させていただきます。
1970年代に活躍していた、ラックスマン・オーディオクリニックカーです。
ここでは当時の資料をそのまま引用したいと思います。
「原文まま——————————————————
オーディオクリニックカーは、全国を巡回して各地のオーディオ愛好家と接触するのが主な目的の、各種の測定器を搭載している車である。
このクリニックカーでは、オーディオ装置の測定や相談、ユーザー訪問、ラックスの新製品試聴会、ラックスキット製品の組立指導や測定などを行っている。
出動前のラックスマン・オーディオクリニックカー
活動開始は1973年6月、九州地区からで、全国に点在するラックスの各営業所を基地とし、ラックス製品取扱店を経由して現在も全国を巡回している。
ちなみに、活動開始の半年前、1972年12月にこの車の愛称をオーディオ愛好家から募ったところ、3,599通の応募があり、そのうち19名の案による”ラックスマン”と決まったということである。
<主な活動内容>
●ユーザー訪問
ラックス製品取扱店の紹介により、ユーザー宅を訪問して、ルームアコースティックスも含んだオーディオ製品全体の測定、調整を行い、最適の状態にセッティングするもの。リスニングルームを新築したユーザー、マルチチャンネルシステムの調整がうまくいかずに悩んでいるユーザーに特に人気があるとのこと。また、オピニオンリーダー的なユーザー宅へ仲間の人たちを集めて、オーディオ談義に花を咲かせることもあるということである。
●測定会
オーディオ機器の測定は、ラックス製品取扱店の前か、駐車場にとめた車の中で行なう。そのときにオーディオ機器を持参すれば、オーディオ相談にも応じてくれる。測定は、ラックス製品ばかりでなく他社製品も行ない、適切なアドバイスを受けられる。ラックスキットを組んだユーザーや自作アンプに不安を抱いている方には喜ばれるだろう。測定データとして、ポラロイド写真による特性も付けてくれるとのことである。
原文まま」——————————————————
測定器のぎっしり詰まったクリニックカー内部の様子
残念ながら現在では稼動していないクリニックカーですが、この写真はオーディオの古きよき時代を思い出させてくれました。
投稿者 luxman |サービスブログ
[2006.7.6 13:53]
先週末の土日、毎年恒例となっている札幌の大阪屋さん主催「高級オーディオ試聴会」が開催されました。わがラックスマンも出展してまいりましたので報告いたします。
会場は例年通り、時計台近くのチサンホテルです。
札幌は、こちら関東地方の雨続きとは打って変わって好転に恵まれたせいか、初日の出足は少し悪かったようですが、トータルでは前年同様の大賑わいとなりました。
今回の試聴機材は、完成したばかりのフラグシップシステムです。
プレーヤー: DU-80
プリ: C-1000f
パワー: B-1000f×2
スピーカー: B&W802D、MAGICO Mini
とくに今回のシステムでは初めて鳴らしたMAGICOですが、可愛らしい小型の風貌からは想像できないほど、空気感がとてもよく出ていて魅力的な音でした。
前回のエントリーでも紹介しましたソプラノ歌手・中嶋彰子さんの新作「Female Portraits」も試聴に使わせていただいたところ、終了後、多くのお客様からお問い合わせがありました。それ以外では今各所で話題のFAKiEの「Timeless」もやはり好評でした。
気候良し食べ物良しの7月の北海道出張を、毎年楽しみにしているイベント要員からの報告でした。
投稿者 luxman |イベントレポート
[2006.7.5 15:02]
・・・(1)より続く
スピーカーが「喉」だとすれば、
アンプは「お腹」
さて、最後にサプライズとして用意されたのが、ラックスマンの持つ全てをつぎ込んで完成した究極のセパレートアンプ、C-1000f+B-1000f。この音は文字通り「サプライズ」であったのだろう。中嶋さんは破顔し、ムースさんは目を閉じて空間に触れるような仕草をする。「目を閉じると、そのまま劇場にいるような気分ですね。目の前に演奏者の存在とか、気配とかを感じました」とムースさん。中嶋さんは「これを聴いたらもう笑うしかありませんね。倍音が増えて音に深みが出て、人間の生の声に近づいています。自分の声も、今までよりもたっぷりとした息遣いで深みのある声で歌っているようでした」。
まさにその通りで、スピーカーが歌手の「喉」だとすれば、アンプは「お腹」。つまり声を支え、響かせるための腹式呼吸をする一番大切なところなのだ。取材の最後に中嶋さんが語った印象深い台詞で締めることにしよう。「私達にとっては音楽が生きる意味のようなものですが、アンプに対するこういった技術的なチャレンジが、開発者の方々の命がけの仕事なんでしょうね。そういうことが音にきっちり現れてきて、恐ろしいくらいの体験でした」。
2機種の個性溢れるアンプによる音の違いを、始終楽しそうに味わっていた中嶋彰子さん(左)とニルス・ムースさん
純A級プリ・メインアンプ
・ラックスマン L-590A ¥525,000
http://www.luxman.co.jp/product/ia_l-590a.html
ラックスマン創立80周年を記念して作られたプリ・メインアンプで、効率と引き換えに完全な波形増幅を行なうことで歪を抑える「純A級」動作方式を採用。歪成分のみをフィードバックする独自のODNF回路も搭載している。MM/MCに対応するフォノ入力を装備。
●定格出力:30W×2(8Ω)、60W×2(4Ω)●全高調波歪率:0.03%以下(8Ω、20~20kHz)●入力端子(不平衡):フォノ1、ライン4、REC2●入力端子(平衡):ライン2●スピーカー端子:2組●リモコン:あり●大きさ:467W×178H×434Dmm●重さ:26.5kg
真空管プリアンプ
・ラックスマン CL-88 ¥399,000
http://www.luxman.co.jp/product/va_cl88.html
真空管パワーアンプ
・ラックスマン MQ-88 ¥472,500
http://www.luxman.co.jp/product/va_mq88.html
長い真空管アンプ作りの歴史をバックグラウンドに、最新の技術を斬新なデザインに包んで11年ぶりに発売された真空管セパレートアンプ。CL-88には同社の上級グレードでも採用されている高品位のアルティメートボリュームを装備し、ノブの中心をタッチすることでミュートがかかる機能も持つ。オプションで専用フォノアンプEQ-88も用意される。またMQ-88は真空管のチョイスも吟味され、4本の出力管KT88はトップパネル上のメーターを見ながらのバイアス微調整が可能。カスタムパーツや強固な構造と相俟って音質重視の作りがなされている。
〈CL-88〉●入力端子(不平衡):4●出力端子(不平衡):1●使用真空管:ECC83S、ECC82●大きさ:255W×95H×387Dmm●重さ:8.6kg 〈MQ-88〉●定格出力:40W×2(8Ω)、50W×2(6Ω)●入力感度/インピーダンス:420mV/100kΩ●入力端子(不平衡):2(ダイレクト/バリアブル)●スピーカー端子:1組●使用真空管:KT88×4本、ECC83S×2本、12BH7A×2本●大きさ:400W×186H×397Dmm●重さ:25.1kg
(NEW ALBUM)
・Female Portraits
●ニコライ:《流刑者の帰国》~聖なる炎 ●ベルリーニ:《海賊》~その穢れない微笑と ●ベッリーニ:《夢遊病の女》~取っておくれ、君に贈るこの指輪/おお花よ、お前がこんなに早くしおれて ●ヴェルディ:《椿姫》~さようなら過ぎ去った日よ ●カタラーニ:《鎌》~愛…愛 ●マスカーニ:《友人フリッツ》~スゼル、おはよう…すべてが沈黙しているけれど ●プッチーニ:《ジャンニ・スキッキ》~わたしのお父さん
■中嶋彰子(S)、ダリオ・シュムンク(T)他 ニルス・ムース指揮スロヴァキア放送so. [KI KDC5009]
(プロフィール)
・中嶋彰子(Akiko Nakajima)●ソプラノ
15歳のときに渡豪。シドニーで音楽教育を受ける。1990年全豪オペラ・コンクールに優勝。同年、シドニーとメルボルンの両オペラハウスと契約し『皇帝ティートの慈悲』のセルヴィリアでデビュー。その後活動をヨーロッパに移し、インスブルック・チロル歌劇場、ドイツはダルムシュタット・オペラと専属契約。イタリア・ベルカント・オペラからモーツァルト、R.シュトラウス、ヴェルディ、現代ものではフィリップ・グラスの作品まで広いレパートリーの数々の主役をこなす。99年にはウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手となる。同年、デュトワ指揮NHK交響楽団のフォーレ「レクイエム」で日本デビュー。第14回「出光音楽賞」受賞。
初ソロCD『ラ・パストレッラ』をウィーン・プライザー社よりリリース(輸入:キングインターナショナル)
オフィシャルホームページ http://akikonakajima.com/
[日本での主な公演予定]
■ヨハン・シュトラウス:喜歌劇《こうもり》アデーレ役
新国立劇場 6月20、23、26、28日
■ヤナーチェク:歌劇《利口な女狐の物語》ビストロウシカ役
日生劇場 11月26日(一般向け)、28日(青少年のための「日生オペラ教室」)
[シュタイアー音楽祭(オーストリア)]
■ヴェルディ:歌劇《椿姫》ヴィオレッタ役
8月4、5、11、12日
投稿者 luxman |取材ニュース
[2006.6.22 16:25]
先週末の6/17(土)、18(日)、千葉県幕張メッセにて、カーオーディオ最大の見本市「モービルエレクトロニクスショー2006」が開催されました。盛況だったラックスマンブースを中心に出展報告をいたします。
・モービルエレクトロニクスショー2006公式ページ
http://www.mes-web.com/
今年も多くのメーカーや商社、プロショップのデモカーが一同に会し、熱心なユーザーで会場はいっぱいになりました。
完成直後のラックスマンブース
ラックスマンブースはフルエンシーデジタル方式を採用したパワーアンプの新製品CMX-400/CMX-200と、今回がデビューの新デモカー2台を擁した、例年よりサイズの大きなブースで皆さまをお迎えしました。
もちろんフラグシップシリーズであるCM-20000/CM-6000/CM-4000の3機種も、相変わらず多くのユーザーの熱い視線を浴びていたのは言うまでもありません。
右はボトムパネルをはずしたCMX-200内部
このイベントの直後に発売開始となった、シート下へのインストールも可能な薄型コンパクトタイプ・2チャンネルのCMX-200は一般初お披露目となりました。
ラックスマン新デモカー・ポルシェ911カレラ
2台のデモカーに共通するコンセプトは「ノーマル環境のキープと高音質の共存」です。いかに標準のシステムを崩さず大掛かりな作業を必要としないインストールでオーディオのハイグレード化を図るか。
そのような困難な課題に挑んだ1台目のデモカーはポルシェ911カレラです。システムの詳細は次のblog記事でご紹介します。
ラックスマン新デモカー・メルセデスベンツCLS350
そして2台目のデモカーはメルセデスベンツCLS350です。ラックスマンというとベンツのイメージが強く、今回3代目となったCLSでも妙にラックスマンのロゴがなじんでしまうのは気のせいでしょうか?実は2代目のE240セダンでもデビュー時は純正ユニットを生かしたシステムを提案いたしましたが、これも次のblog記事で詳しくご紹介いたします。
今年も本当に多くのお客様に試聴していただきました。デモカーが2台になったとはいえ、試聴より待っている時間が長くなってしまうのはいつものパターン。ついお客様とのトークに熱が入ってしまい、並ばれていた方には相変わらずご迷惑をおかけしてしまいました。
皆さまご自分専用の試聴ディスクをそれぞれお持ちになっての試聴もたいへん印象的でした。
レポート(2)に続く・・・
投稿者 luxman |イベントレポート
[2006.6.22 16:20]
・・・レポート(1)より続く
このエントリーでは今回がデビューとなった2台のデモカーのシステム紹介をいたします。特にポルシェは搬入当日に音質チューニングが完了したばかりのホヤホヤ状態でのお披露目となりました。
<ポルシェ911カレラ>
フロントトランクにインストールされたCMX-400/CMX-200
ポルシェは当然フロントボンネットの下にインストールということで、いかにコンパクトなCMXシリーズといえども、複数台の設置となると工夫が要るものです。今回は下部にCMX-200と電源強化キャパシターのXCP-1000をまず入れ込み、かぶせるように2段目にCMX-400を装着。
しかしここで問題が・・・当然デモカーとしてのインストールでは全ての機器を見える状態で装着したいもの。さらにCMXは高機能なデジタルクロスオーバーを内蔵していますので、それをインストール後も調整できるようにしておかなければなりません。
(動画でお見せできないのが残念ですが)実はCMX-400をはめ込んだ革張りの2段目パネルが電動で上にスライド可能となっているのです。これにより、下段のCMX-200を見せることも調整することもできるようになり、ちょっとデモカーらしいギミックともなっているのがご愛嬌です。
カレラのシステム図。(画像をクリックすると大きなサイズで表示します)
システムはCMX-400によるフロント2ウェイ+CMX-200によるサブウーハーという典型的な2+1ドライブ環境です。CMシリーズならCM-6000を使ってよくやるパターンですね。
ソースにはパイオニアのプリ出力付きナビゲーションを使用して、一般的なユーザーのセンターコンソールをイメージできる、CMXによるマルチ駆動のファーストステップ提案です。設定の特徴はフロントウーハーを非常に重視しているという部分でしょうか。ほとんどの周波数レンジをこのウーハーに送り込み、ツイーターやリアのサブウーハーは料理でいうところのスパイス的な鳴らし方しかしていません。これでブライアン・ブロンバーグやマーカス・ミラーをブイブイ言わせても結構いけますし、フルレンジ的な自然な鳴りっぷりもなめらかな女声ボーカルなどで確認できました。
<メルセデスベンツCLS350>
リアトランクにインストールされたCMX-400 2台
一方ベンツはリアの広大なトランクスペースを利用して、どちらかというとゆったりとしたインストールです。装着された各機器の上からぴったりとはまるよう、きれいに削りだされた極厚のアクリルパネルでほとんど密閉してしまっても、熱的に問題にならないのが今回のデジタルアンプの特徴ですね。
ちなみに、ラゲッジスペースはほとんど犠牲にしていません。たくさんの荷物を積んだ長期地方出張もこれで安心です^_^;
CLSのシステム図。(画像をクリックすると大きなサイズで表示します)
システムはCMX-400を2台使用。おなじみのソニックデザインRシリーズをメインにした本格的フロント3ウェイ+サブウーハーです。
今回の特徴は純正システムの高音質化です。納車時にインストールされているオーディオ環境をいじりたくないのは、ここ最近の多くのユーザーの方々に共通するご意見です。今やセンターコンソールにはオーディオ以外にナビやETC、バックモニター、セキュリティといったさまざまな機能がひしめいており、ここを触らずに音質のグレードアップが図れるのなら、それに越したことはないはずなのです。
そこで登場するのが、純正システムのスピーカー出力をパワーアンプに入力可能なラインレベルに変換するインターフェイスユニットXAT-1000です。詳細は製品ページをご覧いただくとして、これにより、高品位なマルチ駆動スピーカーの環境構築も可能となるのです。
XAT-1000により純正ヘッド部のクオリティも引き出され、結果として「純正とは思えない」という多くのお客様のご感想にもつながったのではないかと思っています。
・ラックスマン カーオーディオ製品情報ページ
http://www.luxman.co.jp/car/index.html
今年のブースをお手伝いいただいた青柳さん(左)と嶺崎さん(右)のお二人
ということで、今年のモービルエレクトロニクスショーは新製品、新デモカー、と新づくしの出展となりましたが、試聴を終えられたお客様の満足そうな表情を見たり、「やはりラックスマンだね」というご感想を多く聞くことができ、本当に苦労した甲斐がありました。今後また全国のいろいろな試聴会で新デモカーとともにお会いできることを楽しみにしております。
投稿者 luxman |イベントレポート
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2024.7.30 16:40 - 冬季休業期間のお問合せと修理対応について
2023.12.21 17:03 - 夏季休業期間のお問合せと修理対応について
2023.8.3 13:53 - 年末の修理受付について
2022.11.21 13:51